就職してからず〜っと脳外のICUや病棟を渡り歩いてきたので
他の科のことはホントにさ〜っぱりわからない。
たぶん、つい先日国試を終了した看護学生の方が他科の一般的
知識はあるのではないかと思うほど。

101才のおばあちゃんが入院してるんだけど、最近どうやら
呼吸状態が芳しくない。
明治生まれのちっちゃいおばあちゃんなのだ。
転院して来た時に疥癬を持ちこみ、病棟中でみんなニセ疥癬騒動で
かゆいかゆいと大騒ぎ。
そんな、すぐにかゆくならないのに。
やはり、病は気からなのだ。
疥癬にも負けずに頑張ったば〜ちゃんも、どうやら
水信者のバカ医者にはかなわないらしい。

とにかくこの医者、経管から水を入れるのが大スキ。
体重30kg位しかない別のおば〜ちゃんには水分をトータルで
2700mlも入れるオーダーを出す。
どんなにナースが抵抗してもムダ。
「とにかく水は入れたいんですよ」
「だって、人間の80%は水なんですよ?!」
.....。あんた、それでも医者デスカ。
この患者さんに2700mlも必要な理由を聞いてるのに、そんな
答えってアリ?
ちゃんと計算して出してよ!!と思うが、言ってもムダなので
諦めた。ごめんよ、おば〜ちゃん。

そんなこんなで、やっぱり101歳のおば〜ちゃんにも大量の水が
ハナのクダから流されるわけで。
ずっと頻脈で140代〜160代が続いていたんだけど
「これは脱水ですね!!水、増やしましょう」
はぁぁぁぁ???
まだ入れるの?!
このときばかりはナース総出で大反対。
なんとか思いとどまらせた。
なにをどう見て、「脱水」と判断したのか。
「だって、尿量減ってきてるんでしょう。比重も1.026に
上がってるし」
「それから、この呼吸状態の悪さは喘息ですね。喘息の呼吸してます!!」

たしかに。
頻脈があって、尿比重もちょっと高い。尿量も少ない。
でも、それだけで採血もしないで「脱水」診断しちゃうの??
たしかに。
ヒューヒュー、キューキューいってるさ。
呼吸状態悪いさ。でもでもでも!!

待ってくれぇ〜。
だってさ、頻脈で尿量が少なくて、尿比重が高くて、喘鳴もあるけど
この頚静脈の怒張はなんで?
ペーペーの看護師のあたしでも「こりゃ〜心不全だベ?」って
思うような所見がそろってますよ。

いくらサチュレーションの値が悪いからって酸素8リットルって
どうなんだよ?
アストラップ(動脈血液ガス分析)は2回も取ったのに、2回とも凝固させるし....。
ホント使えないな、コイツ。

結局、胸のX−Pの所見で「こんなに心臓が大きくなってます!!」
って位、大きくなってたのに
バカ医者には「左肺の下葉にある、ほんのちょっぴりの炎症所見」
にしか
目が行かなかったのか「肺炎です!!オメガシン始めます!!」と。
さっきは「喘息だから、ソルコーテフ500」って言ってたじゃん。
肺炎だったら、ステロイドなんて使っちゃって、悪くなっちゃうかもねぇ。はぁ〜。

とにかく。
あたしは、脱水でも喘息でもないと思う。
不真面目に仕事してきたから、あんまり勉強してなくって
わかんないけど。

家族に「今まで喘息って言われたことは、本当にないんですね?」
なんて念押しまでしてるし。

こいつ、ほんとに医者か?!

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